2008.03.31
生活 / くらし

最後の勤務

今日は最後の勤務。
午前中は最後の外来。
外来中に午後から手術に入ってほしいとの電話
え、だって、午後から挨拶回りがしたいのに。

挨拶回りのために、手術を午後4時にしてもらって、あらゆる箇所に挨拶回り。
急ぎ足でごめんなさい。
でも、すべての箇所に挨拶が出来ました。

その後、手術も無事に終わり、これで何回目かわからない送別会。
なんか、いつもと同じ時間が過ぎていく感じがしました。

明日からは、ゆっくりと時間が流れていくかもしれませんが、でも、明日からの生活が想像つきません。

太田病院ありがとう。
みんなありがとう。
ありがとう。

感無量の1日でした。

 

2008.03.30
生活 / くらし

今日は日曜日。

今日は、勤務医最後の日曜日。
午前中は病院で病棟回診と残務を行い、午後はクリニックの前の公園で子供たちと遊びました。

最近朝起きるのが早いのです。5時とか6時とかに起きます。
妻は年を取ったのではと言いますが、太田病院に来た4年前も早起きでした。そして、7時半には病棟に着いて仕事を始めていました。
たぶん、早起きだったのは、身体が緊張していたのではないかと思います。

しかし、年ごとにちょうど10分ずつ着くのが遅れるようになり、昨年後半からは、ぎりぎり8時前に着くようになっていました。
それでも、始業時間よりは30分前です。

最近早く起きるのは、やっぱりクリニック開院に向けて身体が緊張してきているのではと思います。

休日の午後は家族サービスの時間。でも、子供たちと遊ぶことが一番のリフレッシュですね。

明日は勤務医最後の日です。
午前中外来を行い、午後は挨拶回り。
そして、夜は相変わらずの飲み会。何回目の送別会なんでしょうか。

4月になりましたら、泌尿器科の診療についての説明をシリーズでやることを企んでます。
では。

2008.03.30
診療

7,オシッコするときに痛みがある。

今日で泌尿器科の診察シリーズは最後となります。
今回は、尿路感染症のお話です。

女性では膀胱炎。男性では尿道炎、膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎です。
ちなみに膀胱炎がひどくなって、尿管を逆流して腎臓まで炎症が及ぶと腎盂腎炎です。
腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎は熱がでますが、尿道、膀胱は管や袋なので、菌が粘膜の中の方まで及ばないので熱が出ません。

それで、女性は基本的に簡単です。
ほとんどが単純性膀胱炎です。オシッコの検査をして、オシッコが汚れていれば、抗生物質を飲んで、水分を沢山取れば直ります。
ただ、検尿をきちんと取れたかどうかがくせ者です。
女性の場合、きちんとオシッコを取らないと、膀胱尿がきれいでも、外陰部の雑菌がオシッコに混ざり、検尿でかなり汚いオシッコの結果になる場合があります。
どうしても判断が難しい場合は管を使ってオシッコを取る必要が出てきます。

男性では、若年者か高齢の方かで全然違ってきます。
基本的に、若い男性では前立腺肥大症が有りませんので、尿が汚れていれば、それは尿道炎のことが多く、性感染症を考えます。
淋病、クラミジア感染などで、放っておくと不妊症になる場合もあるますので、きちんと直るまで治療を行う必要が有ります。

高齢男性は、前立腺肥大症による排尿障害があって、それが原因で膀胱炎を起こしている可能性が高くなりますので、抗生剤による治療とともに、排尿障害の治療を開始する必要が有ります。

高齢男性で尿が汚れる場合は、泌尿器科専門医の診察を受けることをお勧めします。残尿がないかどうかの検査が必要です。
もし、残尿が一定以上多い場合は自己導尿と言って、管を使って、1日数回自分でオシッコを抜く必要が出てきます。

残尿が非常に多くて苦しんでいる患者さんに、この手技を覚えていただくと、『こんなにすっきりしたのはどのくらいぶりだろ』とたいへん喜んでくださることが多いです。
そして、内服治療がうまくいくと、重症の方以外は自己導尿を行わなくてよくなります。
以前は、重症の前立腺肥大症では、オシッコの管を尿道から入れてしまって、袋をぶら下げて歩かなければならなかったのですが、最近は、可能な方は積極的に自己導尿を勧めています。

高齢男性で膀胱炎や尿閉を起こすというのは重症なので、専門医のしっかりした診察が必要であり、しっかりとした治療により、症状は改善可能であることを知っていただければと思い、記載しました。

2008.03.30
診療

泌尿器科の診療方針について

本日から、シリーズで当クリニックでの泌尿器科の診察についてお知らせします。

『泌尿器科をどの様な症状で受診するか』

まずは、患者さんの症状を聞くことから診療は始まります。
病名ではありません。

患者さんが来院するときは、自分はどういう病気だと言って来院するわけでなく、症状を言って来院するのだと言うことです。
つまり、どの様な症状の場合、どの様な検査と治療が行われるのかが、実際に知りたいこととなるかと思います。

それで、最初にお話ししますが、おおざっぱな話になります。
多数の方は、同じ診療の方針でいけますが、症状や既往歴、飲んでいる薬などから、これはちょっと病気が違うようだと考えられた場合には、方向性が違ってきます。
そのことを踏まえごらんください。

1,血尿がでた。

2,検診で血尿があると言われた。

3,オシッコが出にくい(排尿困難)

4,オシッコが近い

5,前立腺癌の数値(腫瘍マーカーPSA)が高いと言われた。

6,背中が痛く血尿が出る(尿管結石)

7,オシッコするときに痛みがある。

以上について、シリーズで連日投稿したいと思います。

 

2008.03.30
診療

1,血尿がでた。

前回もお話ししましたが、診療中に、症状やその他の要因から、診療の方向性が違ってくる場合があることをご理解ください。

血尿には、ある日突然真っ赤なオシッコが出たと言う肉眼的血尿と、検診、人間ドックで見つかった顕微鏡的血尿があります。
顕微鏡的血尿については、次回お話しいたします。

肉眼的な血尿が出た場合、症状があるときと無いときでは、考え方が変わってきます。
背中が痛むとか脇腹が痛む場合は尿管結石。
オシッコするときに痛みがある場合は膀胱炎。
などが考えられますが、症状が無い場合でも、重大な病気が隠れていることもあります。

症状が出ないので、放置しておく人がいますが、非常に危険ですので、血尿が出たらすぐに泌尿器科を受診してください。

膀胱がんの初診時の症状で一番多いのが、無症状の血尿です。
他にも、腎盂がん、尿管がんの場合でも、血尿を初発症状とする場合があります。
血尿を放置してしまい、取らなくてもすんだ膀胱を取らなくてはならなくなった患者さんをいっぱい知っています。

この場合は、膀胱のカメラを行うことで膀胱内に病気があるかどうか確認できます。
ただ、通常行われている硬性鏡による膀胱鏡はかなり苦痛のある検査です。男性では、事前に尿道に麻酔液を入れて行いますが、かなりの苦痛を伴います。

でも、当院に来院された患者さんには、柔らかく痛みの少ない軟性膀胱鏡を使用しますので、ご安心ください。
カメラの間、本を読んで過ごしている患者さんもいるくらいです。

そして、その他に行う検査ですが、
前立腺がんの腫瘍マーカーや腎機能を見る血液検査
腎臓にできるがんや石を診るために超音波検査
尿管にがんや石が出来ていないか確認するための腎盂造影検査
オシッコのどこかにガン細胞が出ていないかを確認する尿細胞診
などがあります。

通常は、尿細胞診の結果が出るのに一週間くらいかかりますので、予約検査である腎盂造影検査を一週間後に予定して再診となります。
以上の検査でもはっきりしない場合は、逆行性腎盂造影等の詳しい検査が必要となる場合があります。

ただ、初診時の検査ですぐに病気が見つかり、入院、手術が必要となる場合には、太田西ノ内病院をはじめとする近隣の病院へご紹介いたします。

以上、今回は肉眼的血尿についてご説明いたしました。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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