2008.07.31
開業 / 病院経営
仕事 / 職場
その他(医療関連)

快気宣言!

火曜日の記事で、寝込んでしまったことを書きましたが、現在、風邪直りました。

というのは、月曜日までは、患者さんが順調にいらしていたのですが、火曜日からは、非常に寂しくなってしまっています。

スタッフから、もしかしたらブログを見ている人たちが、来院するのを手控えているのではないか、快気宣言しないと患者さんが来てくれないのではないかとアドバイスがありました。

全然、なるほどとは思わなかったのですが、
おまじないみたいなものですので、

ここに快気宣言いたします。

何人か、うちの透析患者さんからもブログ見てますと言われます。
ブログは、クリニックの方針や、診療に向き合う気持ちを多くの皆さんに伝える一つの道具と思っていますので、大いに発信していきたいですね。

 

2008.07.30
診療
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

エルゴメーター導入

以前、透析中の運動療法について、お話ししたことがありましたが、やっと当院にエルゴメーターがやってくることとなりました。

名前は『エスカルゴ』です。
なんか、旨そうな名前ですが。

昨日、メーカーさんが持ってきました。
まずは、お試し期間として置いてもらい、良ければ購入になります。

実際に、私やスタッフがやってみました。
マジックテープで足が外れないようになっており、電動式で、スピードが変えられるようです。
電動式ですが、安全装置が付いており、動かさないようにすると勝手に止まります。

透析患者さんは、
1,心機能の低下・貧血などがあり、運動が難しい
2,運動すると、乳酸が作られ、体液が酸性に傾く
3,透析日には、運動が行えず、運動量が低下する。
と言われています。

これらを解決するために、近年下肢エルゴメーターを使った運動を透析中に行うことが勧められてきています。
透析開始30分後から1時間ぐらい、負担にならないくらいの労力で自転車運動を行うのです。

これなら、乳酸による血液の酸化は透析により改善されます。
そして、運動中は透析スタッフが目を配っていますので、一人で行うより安心です。

この効果は、

運動耐容能の改善で死亡率が低下する。
心筋細胞の機能改善
筋の廃用予防
耐糖能改善
交感神経活性の安定性

などがあります。
透析中に運動を行うことで、透析中の血圧低下を予防出来たという報告や、尿毒症物質の除去効率が上がったという報告もあります。

エスカルゴ、期待したいですね。

 

2008.07.26
診療
開業 / 病院経営
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クリニックに臨床工学士が増えました。

援腎会すずきクリニックでは、透析業務を行うための臨床工学士を開院時より募集していました。

開院当初より勤務してくれている優秀な臨床工学士が一名おります。
しかし、彼女の業務の負担が多くなってしまうために、血液透析は月・水・金のみでしか行えませんでした。

今回、経験豊富な臨床工学士が8月より勤務してくれることとなり、月・水・金のベッド数が満床になり次第、火・木・土の透析も開始することが出来そうです。

ただ、早くても火・木・土の透析が開始するのは、10月以降となると思います。

これまで、準備不足のため、当院での透析を希望されてもお断りする事が何件かありましたが、今後はなるべく対応していくよう努力していきます。

透析治療は安全に行うことが一番大切ですので、その事を念頭におきながら、今後も受け入れ体制を確立していきたいと考えております。

2008.07.26
仕事 / 職場
生活 / くらし

クーリングは凄いです。

週末、39度の熱を出してしまいました。
土曜日の診療が終わった午後からでしたので、土曜、日曜はじっとしていました。

実は、以前よりアスピリン喘息の原因であるアセチルサリチル酸のアレルギーを持っています。
そのため、アスピリンは使えないのですが、心配なので他の消炎鎮痛剤も使わないようにしています。

元々、高い熱を出す体質でなく、布団に入ってじっとしていると熱が下がるので、無理して使わなくてもすんでいたからです。
それで、20年くらい使った覚えがないくらいです。
ただ、今回は39度ですので、頭痛はするし、節々は痛いし、非常にだるい状態が続きました。

そこで基本に戻って、クーリングをすることにしました。
額、両脇、両鼠径部に保冷剤を付けてじっとしていたところ、熱は37℃台に下がってくれました。

一時はどうしようと思ったのですが、やっぱり基本は大切なんだと実感した週末でした。

でも、38.5度でも飯だけは食べられました。
さすがに39度だときつかったですが、カレーライスもぺろりと食べました。
こういうときに食べられないでやせたりするのかもしれませんが、僕の場合は違うようです。

2008.07.24
診療
仕事 / 職場

引き続き治療法です。

昨日に引き続いて、過活動膀胱の治療法です。

まずは、一番手っ取り早く誰でも出来るのが、 膀胱訓練です。

膀胱訓練は、尿意を感じても、少しだけ我慢しよう、最初は5分ぐらい我慢しよう。だんだん10分、15分と、我慢する時間を延ばしていくことで、おしっこを溜めることが出来るようになっていくという治療法です。

実は、僕も以前より過活動膀胱の症状があり、頻尿で急におしっこがしたくなることがよくありました。
でも、以前つとめていた太田西ノ内病院の外来は大変混雑しており、なかなかトイレに行けない状態でした。
そのため、トイレに行くのを我慢することが多くなっていたところ、自然に尿意切迫感はよくなっていました。

これは、必要に迫られてやった膀胱訓練と言うことになります。
このように、膀胱訓練は今すぐ出来る治療法ですので、一番お勧めの治療法だと思います。

そして、低周波治療器を使って骨盤底筋の収縮力を強化する治療法も、かなり有効な方法ですので、お話しいたします。

その理由は、
1,骨盤底筋体操を継続して行うのが難しいこと。
2,薬物治療が行えない方がかなりいること。
です。

尿失禁に対し、骨盤底筋体操が有用だと以前から言われています。いわゆるおしりをつぼめる訓練を一日数回行うことです。
ただ、つぼめる場所を覚えるのが難しく、なかなか習得するのが難しいと言われています。
そして、毎日忘れないで続けていくことも大変だと言われています。

そのため、機械を使ってつぼめる方法を習得する訓練を行ったり、集団で集まって一緒に骨盤底筋体操を行い効果を上げようとしているところもあります。

そのような状態ですので、外来で骨盤底筋体操のパンフレットを渡すだけでは、なかなか効果が出るようになるのは難しいようです。

低周波治療器ですと、定期的に外来通院することで、骨盤の筋肉を鍛えることが出来ますので、効果的に継続できると思います。

それから、過活動膀胱に非常によく効く抗コリン薬が、口渇や便秘などの副作用が出てしまい、使えない方がいらっしゃいます。
また、前立腺肥大症の方では、抗コリン剤を飲むとオシッコが出なくなってしまう方もいらっしゃいます。

このような方達には、副作用が全くない低周波治療器は有効な治療法といえます。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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