2010.11.29
診療

インフルエンザワクチン接種が予約になります。

援腎会すずきクリニックでは、新型インフルエンザワクチンと季節性インフルエンザワクチンが混ざった3価ワクチンの接種を行っています。

11月中に多くの方がインフルエンザワクチンの接種をされました。
そのため、ワクチンの在庫が徐々に少なくなりました。

インフルエンザワクチンは一本で2人分入っております。 今後は少ないワクチンを廃棄することなく接種を行うため、12月1日より事前予約での接種といたします。
ご了承ください。

2010.11.28
診療
研究

酢酸を含まない透析液

昨日、仙台で透析液の研究会がありました。
特別講演は、酢酸を含まない透析液であるカーボスターについてでした。

当院でも、一部の透析装置でカーボスターを使用していますが、大多数の透析装置は、酢酸が少量含まれている透析液を使用しています。
近日中に全ての透析装置でのカーボスター導入を検討していますので、是非とも話を聞いてこなくてはと言うことで、午後の西ノ内病院での透析診療後、仙台まで行ってきました。

聞いてきた無酢酸・クエン酸含有透析液のメリットです。

1.酢酸によるNO合成のため、血管が拡張し、透析中に血圧が低下する→無酢酸のため、透析中の血圧低下が生じにくい

2.酢酸による酸化ストレスから炎症がおこる→抗炎症

3.アシドーシスの改善作用

4.クエン酸が鉄の囲い込みを防ぐため、貧血を改善する

5.PTHが上昇し、低回転骨を防ぐ

などです。
先週のHDF研究会でも、カーボスターを使用している先生方から、是非とも使った方が良いと勧められてきました。

現在、セントラルでのカーボスター導入を前向きに考えています。
導入後が楽しみです。

2010.11.21
診療
研究

HDF研究会に行ってきました。

神戸で行われた、第16回日本HDF研究会学術集会・総会に昨日・本日と参加してきました。

ほとんどがオンラインHDFに関する演題で、今まで疑問だったことや知らなかったことを見聞きして、とても勉強になった二日間でした。

前希釈オンラインHDFについては、ダイアライザーを通す前に希釈することで、アルブミンに付いている毒素がアルブミンから離れて効率があがるのではないかなんて話も聞き、目からうろこという感じでした。

また、今年12月から導入を検討している無酢酸透析液カーボスターでのオンラインHDFの話も聞くことが出来ました。
カーボスターはかなり優れている透析液の様ですので、とても期待できそうです。

懇親会では、全国的に活躍している著名な先生方とお話をすることも出来ました。
開業時期が同じ頃の先生で、透析量を上げると言う同じような目標を持ち頑張っている先生とも知り合うことができて、最近マンネリに成りつつある自分にとって、とても刺激になりました。

今回は初めての参加でしたので様子見でしたが、来年の横浜では是非クリニックから演題を出したいと考えています。

2010.11.19
診療
研究

第16回日本HDF研究会学術集会・総会

今週末、神戸で第16回日本HDF研究会学術集会・総会が行われます。

私も演題は出していませんが、会員として参加させていただきます。
HDF療法が普通の透析(HD)より優れていることは、これまでの多くの研究から分かっていることです。
しかし、HDFの普及率はまだまだ低いのが現状です。
HDFが今後もっと普及するようになってくれればと願っています。

2010.11.17
診療
研究

新しいタイプの糖尿病薬

昨日は、糖尿病の小規模な講演会が有りました。
最近発売されたインクレチン関連薬についてです。

インクレチンは食後に腸管から分泌されるホルモンで、膵臓のβ細胞に作用します。
その作用は、血糖値が上がるとインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げる働きをするグルカゴンというホルモンの分泌を抑え、血糖値を下げるというものです。

インクレチンには、GIPとGLP-1と2つのものがあります。
それぞれ膵臓以外の場所にも作用します。
GLP-1は、グルカゴン分泌抑制作用や胃の食物排出のスピードを抑える作用が有るため、GLP-1を促進する薬はやせ薬になると言われています。
GIPは脂肪細胞によるブドウ糖の取り込みを促進する作用もあり、こちらは肥満となる可能性があります。
どちらもDPP-4という酵素によって分解されます。

現在、インクレチン関連薬として販売されているのは、DPP-4の働きを止めるDPP-4阻害薬と、人のGLP-1と同じ作用をするGLP-1受容体作動薬です。

インクレチンのうち、GIPは肥満になりますので、GLP-1だけ選択できるGLP-1受容体作動薬の方が糖尿病治療としては優れていると言えます。

しかし、DPP-4阻害薬は経口で内服できますが、GLP-1受容体作動薬は皮下注射が必要な薬となります。
血糖が高いときに効果が強く、低くなると効果が弱くなる薬ですので、低血糖のリスクは低いと言われています。

今後、糖尿病治療薬の主流となっていくかもしれません。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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