福島県郡山市にある人工透析と泌尿器科の専門施設、援腎会すずきクリニックの紹介、診療に対する考え方、お知らせなどのページです。

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こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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透析クリニックが被災して 15

2011年08月24日|カテゴリー:診療

先ずは電気の話です。

震災直後は、コンソールが全て停止してしまいました。
機械室の供給装置やRO装置については、余裕がなかったので動くか確認出来ませんでした。

ただ、震災当日は一時的な停電が起こりましたが、すぐに停電は解消されたため電源の問題は無いと考えていました。

震災翌日になり、透析装置の電源を入れたところ入らないことが判明しました。
何で透析装置の電源が入らないか分からなかったのですが、業者の方が来て、通常使用する100Vの電源は大丈夫だが、機械室で必要な200Vの変電器が損傷している事が判明しました。

その後、電気会社の方がクレーン車で屋上にある変電器を仮設置して電源の問題は解消されました。

屋上の変電器ですが、左側が200Vで右側が100Vです。
200Vが斜めになっているのが分かるかと思います。

実は、震災直後にいつもの電気屋さんと連絡がつかず、別の電気屋さんが来てくれたのですが、これは人の手で動かすのは無理だと言われ落胆していました。
たまたまいた水道屋さんが『やってみなければわからねえべ』と言って、スタッフも含めみんなでこの数百kgもある変電器を持ち上げて何とか配線と変電器を接続しました。
やれば出来ると言う事を知りました。

その後、出入りの電気屋さんと夕方に連絡が取れ、クレーン車で持ち上げて位置の調節を行い、新品の変電器と交換するまで不安定な状態ながら頑張ってもらいました。

強い余震が有れば再度変電器が動き、配線の断裂が生じる可能性がありました。
何時透析が出来なくなるか分からないから、何度も行政にを運んで、新しい変電器を何とか手に入れられないか相談に行きました。

災害時には非常用発電機があると助かりますが、非常用発電機を設置するためには1500〜2000万もの費用がかかります。
また、燃料がないと動かないものなので、そのために常に準備をしておくのはなかなか難しいかと思います。

今回は、他施設の患者さんの透析も行っていましたので、行政が非常用発電機のレンタルをしてくれて当院に設置してくれましたが、使うことは有りませんでした。

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透析クリニックが被災して 14

2011年08月24日|カテゴリー:診療

これまで震災直後の話をしてきましたが、これからは震災後に透析を再開するに当たり何が困ったか、インフラの話を書きたいとおもいます。

まず、電気、ガス、水道ですが、ガスがなくてもどうにか寒さを耐えることは出来ます。
透析を行う為に必要なのは電気と水道です。

それから、医療材料や透析用薬剤のストックがなくなってきたときどうだったか。

患者さんもスタッフも、交通手段が無ければ来院して透析を受けることが出来ません。

そして、他施設との連絡も重要です。

少しずつ書いて行きます。

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【除染作業】国、東電が責任持て(8月24日)

2011年08月24日|カテゴリー:生活 / くらし

http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=1&blockId=9881283&newsMode=article


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最もな記事です。
汚したのだから、国と東電が責任を持って除染してほしいですね。
丸投げされても対応する余力は我々にはないですよ。
本気でやって欲しいです。

汚染された場所に対して適当な対応をして、まだ原発動かそうと考えているその図々しさが許せないですね。

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人工透析患者も食べられる「低カリウムメロン」

2011年08月21日|カテゴリー:診療


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これは朗報ですね。
「長時間透析・ 限定自由食」で有名なかもめクリニックでも、長時間透析をすることで、カリウムの高い食事を除いて家族とほぼ同じ食事を取ることが出来ると言っています。

カリウムの摂取量が少なくなって美味しさが変わらないというのでしたら、是非なんとか栽培方法を確立させて欲しいです。

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透析クリニックが被災して 13

2011年08月21日|カテゴリー:診療

震災直後の透析室内の様子です。
当日は午後でしたので、透析室の半分を使用して透析を行っていました。
左側の写真が透析が終わったベット、右側が透析中の方達がいらっしゃったベットの写真です。

左の写真は、人がいなかったことも有り、大きくベットが動いてしまっていますが、患者監視装置(コンソール)のキャスターはフリーになっていましたので、倒れるようなことはありませんでした。

地震の時、キャスターを固定しておくと倒れやすいですが、ロックがないと揺れに合わせて動き転倒しなくなります。

透析ベットは、キャスターはロックしておきます。
透析ベットを床にしっかり固定してしまうと、患者さんがひどく揺さぶられ転倒する可能性が高くなります。

キャスターのロックをしている程度ですと、地震の時にベットがゴロゴロ動いて揺れを吸収し、患者さんはそれほど動かないそうです。

もう一つ、これはポイントです。
これまで当院では、コンソールの点滴を掛ける部分に鉗子を吊しておいていました。

今回の震災で、生食と一緒に吊してあった鉗子のほとんどが揺れによって飛び散ってしまい、緊急回収は飛び散った鉗子を拾い集めることから始まりました。

揺れを経験して初めて分かったことです。

震災後は、対策としてコンソール脇にマグネットフックを設置して、取りやすいが強い揺れがあっても散らばることはないように対策を取りました。

透析クリニックが被災して 12

2011年08月21日|カテゴリー:診療

RO装置はゲルセーフで固定してありましたが、最初の地震で45cm移動してしまい、漏水検知ラインもちぎれてしまいました。

配管はフレキシブルな配管を使用していましたので、特に問題無かったのですが、4月11日の大きな余震でさらに動き、配管に余裕がなくなってしまったため、急遽補修工事をしてもらいました。

メーカーに聞いたところ、他施設でもゲルセーフを使用していた施設では、RO装置の脚がちぎれてしまった施設がいくつかあったそうです。

補給工事として、RO装置は床に直接固定させました。
A・B溶解装置もゲルセーフを使用して動いてしまいましたので、RO装置と同様に直接固定しました。

セントラル供給装置は免震台の上に置いてありましたが、これほど背丈が高い装置ですが、免震装置のおかげで全く被害がなかったです。
こちらはお勧めです。
ちなみに、RO装置を乗せる免震台もあるそうです。

 

透析学会合同緊急企画 オンデマンド視聴

2011年08月17日|カテゴリー:診療

6月に横浜で日本透析学会が開催されました。

学会では、震災に対する特別企画

「東日本大震災と透析医療:被災地からの報告」

司会: 田熊淑男(仙台社会保険病院)
     渡辺 毅(福島県立医科大学)

演者1 木村朋由(仙台社会保険病院腎疾患臨床研究センター)
演者2 大森 聡(岩手医科大学)
演者3 川口 洋(いわき泌尿器科)
演者4 荻原雅彦(雅香会おぎはら泌尿器と目のクリニック)
追加発言 渡辺 毅(福島県立医科大学)

「東日本大震災と透析医療:支援地からの報告」

司会: 内藤秀宗(内藤医学研究所)
    山川智之(仁真会白鷺病院)

演者1 風間順一郎(新潟大学)
演者2 秋葉 隆(東京都区部災害時透析医療ネットワーク代表世話人/東京女子医科大学)
演者3 伊東 稔(清永会矢吹病院)
演者4 戸澤修平(クリニック198札幌)

と言う2つの緊急シンポジウムが行われました。

http://blog.m3.com/ennjinnkai/20110619/2

演者の皆さんが、経験された被災地での状況をとても詳しく話してくれました。
僕は、自分の発表があり、前半は途中からの参加になってしまい、前半が聞けなかったのがとても残念でした。

そうしたところ、とある方に透析学会の合同企画がオンデマンド視聴出来る事を教えて頂きました。

http://jsdt56.umin.ne.jp/ondemand/

是非、たくさんの方に聞いて頂きたいと思い、紹介させて頂きます。

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透析クリニックが被災して 11

2011年08月15日|カテゴリー:診療

個々について詳しく説明します。

ゲルセーフは、GEL上に粘着性をプラスしたウレタン素材のステンレス板を使用して、衝撃や振動を90%以上吸収することができるものです。
以下、販売会社のホームページをご覧ください。

http://www.wmsnet.co.jp/gel.htm

多人数用透析液供給装置を上に設置した免震装置です。
こちらは耐震でなく、免震となります。

コンソールに設置してある地震検知装置の構造です。
難しくて仕組みはよく分からないので、詳細は東レメディカル社の方に聞いてくださいね。
地震が発生するとポンプが自動停止して透析が一時止まる仕組みになっています。

以上、当院の設備としての地震対策です。
次回は、実際に震災に逢ってこれらの装置が役だったかについてスライドに示します。

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透析クリニックが被災して 10

2011年08月15日|カテゴリー:診療

何度も書きますが、今回の地震では、郡山から須賀川にかけて建物の損壊が大きかったんです。

左上の写真、手前がいつも行っている床屋さんです。
その奥のきしもとと書いて有るビルですが、斜めになっています
4回立てのビルなのですが、1階が潰れてしまいました。

現在は、取り壊されて更地になりましたが、震災後2ヶ月くらいはこの道路が通行止めになり、とても不便でした。

その事もありますが、この建物の脇は通学路になっていまして、我が子が5分前に通っています。
いつもなら2時45分くらいは、ちょうどこの建物の脇を通るくらいの時間ですが、その日は家でTVゲームをする約束をしていたので、走って帰ってきたので難を逃れました。
地震時にはちょうど玄関にたどり着いたところでした。

この建物の中で、1階に人がいたそうですが、運良く助かったとのことです。
その事を聞いて本当に良かったと思いました。

あまり、無駄話をしていてはいけません。

援腎会すずきクリニックは、建物が出来てまだ3年足らずでした。
これまでの地震の経験から透析室ではたくさんの地震対策が行われています。

まず、機械室では、重いRO装置は転倒防止器具であるゲルセーフの上に設置されています。
また、背の高い多人数用透析液供給装置は免震装置上に設置されています。
配管は、フレキシブルなチューブ配管にて施工されています。

透析室
透析監視装置は自立型で、福島県で初めて地震検知システムを搭載した装置です。
もちろん、キャスターはフリーロックとなっています。

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第38回東北腎不全研究会

2011年08月15日|カテゴリー:診療

毎年夏の終わりに開催されている東北腎不全研究会が今年は8月27日(土)、28日(日)に盛岡市で開催されます。

http://rf-t38.umin.jp/outline/index.html

 

27日(土):ホテルメトロポリタン盛岡
28日(日):いわて県民情報交流センター(アイ―ナ)

今年は27日の土曜日が、研修会、イブニングセミナー、懇親会だけで、28日の日曜日がメインです。

今回の東北腎不全研究会は、今回は「東日本大震災(災害と透析医療)」に関する演題だけに絞って、演題募集が行われました。

本日抄録集が届いたのですが、震災についてとても中身が濃い内容です。
実際に経験した東北の透析に関わる人達の発表ですので、とても参考になると思います。

ちなみに私も、

14:30〜15:20 一般演題2 臨床的検討で

O-10 震災前後における血圧の変動〜家庭血圧の評価〜
援腎会 すずきクリニック 鈴木 一裕

を発表させて頂きます。

と言う事で、お盆中は演題のスライド作製に励んでいました。

日曜日1日で震災への対策を全て見ることが出来ます。
是非ご参加ください。

 

 

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