福島県郡山市にある人工透析と泌尿器科の専門施設、援腎会すずきクリニックの紹介、診療に対する考え方、お知らせなどのページです。

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こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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透析クリニックが被災して 20

2011年09月15日|カテゴリー:診療

透析困難な施設から透析可能な施設へ患者を移動させる話です。

県中地区は、透析可能な施設と困難な施設が混在していました。
当院も最初は透析を継続困難と思っていましたが、可能だという事が判り患者さんの受け入れを行いました。

今回は、透析困難な施設は、自力で受け入れ先を探しました。
当院には2施設から問い合わせがあり、受け入れを行いました。

ただ、一時的に40−50km離れた会津地方の透析施設に送迎を行い自院の患者さんの透析治療を継続させた施設もありました。
バスをチャーターして、ガソリンを何とか集め、自院の患者さんが透析が出来るために頑張った○○先生、尊敬しています。

震災後の当院の透析患者受け入れ状況です。
当院の透析患者数60名で、一時的にはその倍の120名を受け入れて夜間透析までやっていました。
木曜日から少し人数が減ったので、夜間透析を終了させ2クールで行う事が出来る様になり、ちょっと楽になりました。

火曜日、水曜日頃はいわき地区が原発事故後の混乱と水道が復旧出来ず透析困難となったため、県中地区の透析施設に電話が殺到しました。
しかし、この様な状況のため、自施設の透析だけで精一杯だったため、いわき地区からの電話は全てお断りさせていただきました。
申し訳ありませんでした。

この頃、会津の透析施設では、いわきからの患者さん達を受け入れる為に、自施設の患者さん達を週2回として受け入れ体制を作ったと後日聞きました。
そのような対応は全く考えられませんでしたのでビックリしました。

いずれにせよ、どの施設が透析可能でどの施設が困難であるか確認し、患者の振り分けを行う県単位規模のコーディネーターは不可欠であると認識しました。

余談ですが、仙台では全ての患者を受け入れると宣言した仙台社会保険病院が2.5時間1日7クールの透析を行いました。

多くの施設が透析困難な場合は、透析可能であり比較的余裕のある施設に医療材料、薬剤、人員を集中させ透析困難な患者を集め集中的に透析を行う事が大切であるという事も実感しました。

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透析クリニックが被災して 19

2011年09月15日|カテゴリー:診療

皆さんもご存知かと思いますが、震災直後からガソリン不足が深刻化してガソリンスタンドの前はガソリンを求める人達で大渋滞となりました。

当院では、自施設以外の患者さんも引き受けて透析を行っていました。
原発が爆発した頃も周囲が電灯を消している中で夜中まで透析をしていました。
僕自身もクリニックに張り付いていましたが、スタッフも長時間かけてガソリンスタンドの列に並ぶ事は不可能でした。

そのため、通院できないスタッフがクリニックに泊まるようになりました。
この状況を行政に何度も電話で訴え続けましたが、全く行政は対応してくれませんでした。
当院は事務長もいませんから、院長が対外的な事も含めてやらなければなりません。
しかも、患者さんが透析をしている間に抜け出すことも出来ないのでお願いしに行くことも出来ません。

その後、各医療機関に一枚、ガソリンを入れられる緊急車両指定の通知が送られてきました。
当院でも、ガソリンが全くなく、泊まり込んでいたタッフの車を緊急車両に指定してガソリンを入れさせたことを覚えています。

その頃は、原発事故のために周囲の診療所の多くが休診していました。
なんで一律なんでしょうか。
少なくとも、週明けには電話もファックスも通じていましたので、診療を行っているかどうか返事を書かせるファックスくらい送っても良かったのではと思います。

そのような有事の際には、インフラに直結する医療機関を優先させるとか出来ないのでしょうか。
まずは病院。透析施設、往診や在宅を行っている医療機関、介護施設などです。

金曜日の夕方に、行政からガソリンはないので提供出来ないと最終的な電話がかかってきました。
ガッカリしたのですが、次の日の朝、いくつかのガソリンスタンドの前に長い行列が出来ており、実際には販売出来るガソリンが有ることも判り、非常に落胆したのを覚えています。

余談ですが、タクシーはガスで動くのでガソリン不足となっても関係有りません。
震災後有用な交通手段と言えます。

先日、とあるクリニックの先生とお話しましたが、スタッフにタクシー券を渡して通勤してもらっていたと聞きました。
なるほどととても勉強になりました。

それから、患者搬送についてもいろいろなばかげた決まりがあるようです。
原発事故後、三春の避難所から3名の透析者の方が3台の救急車に乗せられて透析を受けるために連れてこられました。
皆さん疲れてはいましたが自分で歩ける方ばかりです。

なんで救急車で来たかというと、患者は救急車で搬送する決まりになっているからです。
そんなばかげたことが震災直後の混乱期にはたくさんありました。

お役所と言うのは決められた事しかできません。
ですので、有事の経験を生かして事前に何か起こったときの対応を決める、もしくは有事の際に行政に医療者の代表が入り強いリーダーシップを取ることが重要となると思います。

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東京電力がTBSに抗議

2011年09月15日|カテゴリー:生活 / くらし

9月11日にTBSで放送された「震災報道スペシャル 原発攻防180日間の真実」と言う番組に対し、東京電力から抗議文が出されました。

これだけ我々福島県民に対し迷惑を掛けて、沢山の方達を困らせたのにもかかわらず、こんな抗議文を出せるのか不思議でなりません。

事実の解明を待たずに、推定や憶測などによって、「人災」と結論づけた報道がこのたびなされたことは甚だ遺憾であり、誤解につながる可能性が大きいと言わざるをえません。

よくここまで強く言えるのですか。
ビックリします。

県民感情というものが有りますよね。

全く無視されている感じです。

県知事さんも鉢呂さんが「死の町」と言ったことに「言語道断だ」と厳しく批判されたようですが、今回の東京電力の発言に何も言わない事はおかしいのではないでしょうか。

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東京電力のホームページから

 

http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/11091301-j.html

 


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福島県常勤医師の増減状況

2011年09月11日|カテゴリー:診療

9月10日(土)の福島民友新聞に、福島県における常勤医師の増減状況が掲載されていました。

県の調査では、8月1日現在で45人の常勤医師が県外に流失しているそうです。
原発事故の被害が大きい相双地区では、58人の常勤医師が減少しています。

相双に次いで郡山市では16人の医師が減少していました。
相双地区から移ってきている先生方もいるにもかかわらず、16人の減少です。
福島に比べて明らかに減少しているのは、なぜでしょうか。

福島の医療環境は、たくさんの医療関係者の努力でなんとか現状維持していますが、今後は福島に来てくれる医師が減っていく恐れがあります。
来年度の臨床研修医が大きく定員割れする恐れがあります。

さらには、現在若い先生方でも妻子を県外に行かせ、単身で頑張っている先生もいますが、その先生方がいつまで頑張る事が出来るかわかりません。
でも、福島に来てくれる医師が減っていく状況で、出て行く事を責めるのはおかしな事です。

今後、福島県では、医師不足の状態が徐々に悪化していく可能性が有ります。

ここに東大の上昌広特任教授のグループが発表した福島の震災の影響シミュレーションが有ります。

震災が無い状態でも、現状では医療状況は決して良くありません。
25年後も変わらないです。

ここで、震災の影響を考慮したシミュレーションでは、医師数も労働時間も更に悪化してしまいます。

行政も医師会もメディアもその事に対して危機感が無いようです。
とても心配です。

 

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透析クリニックが被災して 18

2011年09月11日|カテゴリー:診療

医療材料について、とある問屋さんから当時の状況をメールで教えていただきました。
ご本人の許可を頂いていますので、ここに紹介いたします。

会社にも寄りますが、週末に掛けて在庫が減り、週末に在庫発注した物が週明けに入荷というサイクルが一般的です。
まさに3/11は金曜日で在庫があまり無い状態でした。

運送会社のシステムダウン・ターミナルでの荷物の散乱などで、週末発注分がほとんど入荷しませんでした。
商品によっては在庫も尽きてしまいました。

交通の遮断と追い討ちを掛けるように原発の水素爆発。東北方面(岩手・宮城・福島)の運送会社がストップしてしまい、各メーカー毎の対応に委ねられました。
透析消耗品同様、一般治療材料(注射針・シリンジ・輸液セット)や吸引カテーテル・衛生材料(ガーゼ等)は毎日必要です。

主要メーカーに連絡を取り、メーカー単独でトラックをチャーターし各県のディーラーへ配送してもらえる事になりました。
他のメーカーも他社の動向をみて、チャーターを出してきました。それでも10tトラックが初めて来たのは震災から丁度一週間後の17日(木)でした。

医療材料メーカーのほとんどが東京・大阪に本社を置き、支店・営業所は仙台に置いていますが、配送センターは栃木や茨城が多いです。
メーカーによってはリスク分散と配送効率の観点から仙台を中心に東北に配置しています。
今回、○○社の仙台倉庫が被災し、物流がストップしてしまいましたが、トラックチャーターや営業が配送を行い一部規格変更は有りましたが、在庫を切らす事がありませんでした。

衛生材料は名古屋・大阪・三重から日本海ルートで青森から福島まで下りて来るコースでした。
ドライバーには「またお願いします」と声を掛けましたが、苦笑いしてました。

震災や高速などの交通機関の状況が明らかになるにつれ、また、ガソリン不足もあり、宅配は出来ませんが運送会社のターミナルでの持ち込み発送とターミナル止めで引取が可能になりました。

当社の営業車・配送車を緊急車両登録が出来たため、ガソリンは何とかなりました。
記憶では連休明けの22日か23日に浜通り以外の運送便が再開し、昨日までの状況が一変し、物流再開でここまで変わるのか。 と思い知らされました。

今回は首都圏のダメージが少なかった為、約2週間弱で物流が再開しましたが、もし首都圏が被災した場合を考えますと、おそらくもっと時間がかかり復旧の見通しが付かないと思うととても恐ろしくなります。

今回スピーディーだったメーカーは阪神淡路大震災の経験を教訓として行動してくれました。これを期にメーカー本社が被災した場合等ののストレステストを是非行って頂きたいと思います。

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今回は医療材料の問屋さんの話ですが、薬品関連の問屋さんもとても頑張っていただき、とてもありがたかったです。

どうもありがとうございました。
スタッフ一同感謝いたします。

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透析クリニックが被災して 17

2011年09月11日|カテゴリー:診療

当院のライフライン復旧経過です。

電気は、翌日200V電圧変電器を応急処理することで使用可能となりました。
水道は、翌日一時低水圧でしかも濁った水が流れてきましたが、その後改善しました。
かなり濁った水で、RO装置のプレフィルターが真っ黒となりました。

ガスは時間はかかりましたが、4日後には全て復旧しました。
ガスが復旧するまでの間、患者さんには寒い思いをさせてしまいました。

院内設備について教訓です。

鉄骨の建物は、地震時に揺れてしなることで地震の揺れを防ぐと言われています。
ですので、上に行けば行くほど揺れます。

鉄骨で揺れが強い施設では、貯水槽、変電器などの重要な構造物は出来るだけ地上に置くべきです。
そして、地震対策として透析室は1階に置く方がいいです。

ただ、東北腎不全研究会での発表で聞いた話ですが、
有る施設は1階は津波の被害に遭い、CTを含め医療機械の全てがやられてしまったそうです。
ただ、2階の透析室は津波の被害が無く次の日から透析可能だったそうです。
この話ですごいと思ったのは、この施設では非常用電源を屋上に置いたと言う事です。
周囲が津波の被害でひどい状態ですので、勿論電気も通っていません。
今回、通常は地上に置く非常用電源を屋上に設置したので、燃料を屋上まで持って行く労力は有ったが、電源を確保して透析を継続出来たという話でした。
設計士が通常は地上に置くと説明したが、院長先生がこの辺りは以前より津波にやられているので、屋上以外は譲れないと言う意見だったそうです。

結論としては、

その地域の特性や建物の構造を考えて透析室は設計すべきだと言う事です。
勉強になりましたが、当院はすでに作ってしまっているので参考に出来ませんが、このブログを見た方は参考にして下さい。

HDF研究会

2011年09月11日|カテゴリー:診療

9月3日(土)、9月4日(日)に横浜市で開催される第17回日本HDF研究会学術集会・総会参加してきます。

今回は、9月3日土曜日に第3会場で16:50から行われる一般演題③:性能評価①で、

O-3-01 「膜・透析方法の違いによるアルブミン漏出について」

を発表いたします。

発表内容ですが、以前よりオンラインHDFは栄養状態の改善に有用だと言われています。
また、矢吹病院の政金先生を中心にエバール膜やPMMA膜を使用することで栄養状態が改善されたという報告があります。

我々も、食事がたくさん食べられる方には前希釈で大量置換のオンラインHDFを行ってきました。
ただ、それではアルブミンやGNRIなどの栄養指標が下がってしまい、継続が難しい患者さんにはⅢ型やⅣ型のPMMA膜を使ったHDを選択してきました。

それならば、Ⅳ型のPMMA膜を使って前希釈でオンラインHDFを行うと言う方法もあるのではないかと考え、一昨年にトライアル的に行いました。
その結果を今回報告いたします。

HDF研究会に参加される先生方には、是非とも聞いて下さい。
よろしくお願いいたします。

被災地での長期処方

2011年09月09日|カテゴリー:診療


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新薬等の処方制限が期間限定ですが被災地で解除されるようです。
まだ連絡が来ていませんが、我々末端に情報が入るのは、来週14日くらいかもしれません。

原発から避難された患者さん達、着の身着のままで交通手段に困る方も多いようですので、朗報ではないかと思います。
追加です。

http://www.hospital.or.jp/pdf/14_20110906_01.pdf

 

東日本大震災に関連する診療報酬の取扱いについて


4.新薬に関する処方制限について
患者の周囲にあった保険医療機関が全て機能していない場合及び最寄りの医療機関までの交通手段の無い仮設住宅に入居した場合であってやむを得ない場合には、新薬につ いて14日を超えて処方しても差し支えない。
ただし、診療報酬明細書又は調剤報酬明 細書、処方せん、診療録及び薬歴簿に当該やむをえない事情を付記すること。
(適用は 9月12日から)

これを見るとかなり特定された条件のようです。
失礼しました。

 

 

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HDF研究会に参加して 2

2011年09月07日|カテゴリー:診療

HDF研究会の報告 2 です。
いくつか印象に残った発表をご紹介いたします。

芦屋の坂井瑠実クリニックの喜田智幸先生のご発表で、頻回長時間透析のご発表がありました。
5時間から7時間の透析を週4-7回行っている患者さん達の報告です。

通常、週3回4時間の透析ですから、MAX週7回7時間透析はすごいですね。
勿論、在宅透析です。
在宅透析では回数の制限はございません。
7時間も夜間眠っている間の深夜透析です。
自分で回路を組んで、自己穿刺して寝ている間透析を行います。

在宅透析は全国で約200名くらいの方が行っている透析方法です。
十分な訓練の元で回路の組み立てとプライミングを行い、自己穿刺して在宅で透析を受ける方法です。
出来る方は限られますが、可能な方に取ってはとてもメリットがある治療法です。

残念ながら福島県で行っている施設はありません。
東北でも、山形県の矢吹病院のみとなります。

それで、今回の発表で何についてビックリしたのかというと、長時間頻回HDで血清アルブミンが上昇したと言うことです。
元々データ的にはアルブミン値が高い方に行っているのですが、さらに良くなったという結果を聞きました。

当院でも、可能な限り沢山の透析をしてもらうように努力しています。
身体の大きな方は、大きな膜を使い、5時間以上の透析で、血流も400ml/minくらいで行っています。

でも、そうすると少しアルブミンは低下するようです。
ただ、患者さん達はとても元気でもりもりご飯を食べます。
ガリガリに痩せていた方がふくよかになっていきます。
当院の患者さん達でゴルフ仲間も出来ているようです。

だから、透析量を増やすことでアルブミンが少し低下するのは当然と思っていました。

でも、さらにその上を行く透析を行うと、一般の方と同じようになっていくのだという事を知りました。
勿論、在宅でも膜を小さくしたり、血流を下げてはいないそうです。

お見それいたしました。
今後もさらに良い治療が提供できるように頑張ります。


それから、レストレスレッグ症候群(いわゆるむずむず足です。)に対して、β-2マイクログロブリンより大きなα-1マイクログロブリンを積極的に除去すると症状が改善するという発表が、橋本クリニックの櫻井健治先生を中心にありました。

α-1マイクログロブリンの除去量を35%以上とするとレストレスレッグ症候群の症状は消失するのだと言う話でした。

当院でも、α-1マイクログロブリンの除去量については一部の患者さんで測定した事はありますが、それほど重要視していませんでした。
早速、郡山に帰ってきて、全員でα-1マイクログロブリンの除去量を調べる事としました。
70人を透析前後で測定しますので、三菱化学メディエンスさんに大幅な値引きをお願いして来週測定してみます。
三菱化学メディエンスさま、ありがとうございました。

当院でも調べてみるとレストレスレッグ症候群の患者さんが数名いるようです。
とにかく症状が改善出来るように頑張ってみます。

以上、特に印象に残った2題をご紹介いたしました。

HDF研究会行ってきました。

2011年09月06日|カテゴリー:研究

土曜日曜と、横浜市で開催された第17回日本HDF研究会学術集会・総会参加してきました。

6月に透析学会総会に参加し、先月末には東北腎不全研究会に参加していますが、両方の学会とも、透析診療を行っているたくさんの知り合いに会うことが出来ました。
しかし、HDF研究会には以前からの知り合いはほぼいなく(山形矢吹病院の方々と松江腎クリニック草刈先生くらいです。)、HDF研究会で会って話す方達はHDF研究会で知り合いになった方たちです。

昨年初めて参加したときは、ほとんど知っている方がおらず、草刈先生や政金先生の後にくっついてたくさんの先生方を紹介してもらっていました。

HDF研究会に参加して盛んに発言している先生方は、透析をかじっていると聞いたことがある先生方ばかりです。

今年は、昨年知り合いになった先生方を中心にお話する事が出来ました。
さらに、このブログ読んでいますと声をかけていただきありがとうございました。

2日間、朝から日曜日15時半の終了時点まで、シンポジウムやワークショップ、一般講演など、聞ける講演は全て聞く事が出来、とても勉強になりました。

たくさんのセッションが有りましたが、どんな内容だったのと聞かれたこともあり、いくつかご紹介いたします。

International Symposiumと言うセッションでは、東南アジアを中心に各国の腎臓内科の先生方が自国の透析の環境について講演してくれました。

もちろん同時通訳ありです。
最近の同時通訳は医学用語がよく分かっていますね。
以前は医学用語の通訳が出来ず、何を言っているのか分からない通訳の事が有りましたが、とてもわかりやすい通訳でした。

カンボジアでは、急逝血液浄化は行われていますが、慢性腎不全に対する血液透析はまだ普及していないとのことでした。
しかも、ダイアライザーも5回再利用するそうです。

ベトナムの病院では、ベットが足りず、1つのベットに2人の患者さんが寝ている写真を見せてもらいました。
でも、慢性腎不全に対する人工透析は積極的に行われ、約1万人くらいの患者さんがいるそうです。
ダイアライザーは6回再利用して、透析治療費は1回20ドルと世界で一番安い治療費だそうです。
ちなみに、CAPDは月400ドルかかりあまり普及していないそうです。

ミャンマーでは、サイゴンにいる腎臓内科医は3名だけだそうです。
透析は急性腎不全に対する治療のみが行われていて、慢性腎不全の治療は行われていないと言っていました。
お国がらでしょうが、急性腎不全となる原因の75%は毒蛇に噛まれた事が原因で、多くの方が貧困のためお金が払えず、急性腎不全に対しては国が治療費を払ってくれるそうです。

フィリピンの先生は、オンラインHDFの話でしたので、かなり進んだ治療が行われているようです。

この後、台湾、中国と続いたのですが、当院の一般演題 

O-3-01 「膜・透析方法の違いによるアルブミン漏出について」

が始まる時刻となり、その後は聞く事が出来ませんでした。
でも、自分の全く知らない世界を知る事が出来て良かったです。

オンラインHDFの発表が盛んにされていましたが、血液流量が低い発表が多く、勿体ない印象がありました。

夜は、懇親会で今年も何人かの先生方と名刺交換が出来て、ロビー活動も充実しました。

その後、透析命の先生方と夜景を見ながらカクテルを飲みに行き、楽しい一日が終わりました。

もちろん、日曜日も朝8時からの日本透析医学会認定 透析液水質確保に関する研修から、15時半まで学会を満喫してきました。

明日からの診療に役立てたいと思います。

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