2013.02.27
診療
研究
仕事 / 職場

救急時対応シミュレーション

泌尿器科では造影剤を使った検査を行います。
透析の患者さんでもシャントの造影検査を行います。

造影剤には、じんま疹などのアレルギー反応があり、場合によってはショックを起こし、命に関わる事があります。
当院では、事前に十分な問診を取って、リスクの有る方には造影剤検査以外の検査で代用するようにしています。

ただ、それでも造影剤の副作用が起こる可能性はあります。
そのために、きちんとした緊急時の対策を取っておく必要があります。
当院でも、造影剤副作用発生時のマニュアルは作成しています。

ただ、地震ではないですが、副作用が起こったときのシミュレーションをしておかないと実際に起こった場合に対処できないのではと考えています。

今回、星総合病院のどこでもメディカルセンターにお願いし、当院の救急体制について実際にシミュレーションを行って、その評価をして頂き、改善すべき点について指導して頂きました。

実際に、スタッフの1人に患者役となってもらい、シミュレーションを行いました。
シミュレーションは2回行いました。
1回目で気づいた反省点と改善すべき点を元に2回目のシミュレーションを行いました。

以前もこのようなシミュレーションは院内で行ってきていたのですが、実際に救急で活躍している方からアドバイスをいただけ非常に為になりました。

地震もそうですが、造影剤の副作用も起こって欲しくありません。
ただ、起こってしまったときの対応はしっかり行っておかなければなりません。
今回、十分なシミュレーションを行うことが出来て、スタッフ一同とても良かったと感じております。

2013.02.26
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

増築工事 3

今日の増築現場です。

朝、クリニック到着時の撮影です。
昨日までに足場が組まれていました。
クレーン車が来ていて、鉄骨建方(鉄骨を組み立てる作業)が始まるところです。

お昼休みに院長室から撮影

どんどん鉄骨が建てられていきます。
鉄骨建方は約一週間続くようです。
楽しみです。

2013.02.25
診療
研究

しっかり透析の効果

当院では、透析液清浄化を前提に

5時間透析や週4回透析
血流量300ml/分以上
オンラインHDF

のしっかり透析を提供しています。

今回、しっかり透析の効果を実感出来るケースがありましたのでご紹介いたします。

透析の効率を判断するためには、1回の透析で尿素窒素(BUN)がどのくらい除去されたかの除去率や、週3回の血液透析でどのくらいの老廃物が除去出来たかを示す治療の目安となるkt/vが用いられます。

当院通院中の患者さんですが、当院では5時間透析で、血流400ml/minのオンラインHDFを行っています。

その方の透析条件は、
透析時間 5時間
血流   400ml/min
ダイアライザー Ⅳ型1.7㎡
オンラインHDF 補液200ml/min
です。

この方が、とある事情で別の施設で透析を受けました。
診療情報提供書を頂きましたが、そこに透析前後のデータも記載されており、除去率やkt/vを測ることが出来ました。

その施設はベットの都合上4時間透析でした。
また、血流は全国的に一般的な血流量である、200ml/minでした。
ダイアライザー Ⅳ型1.3㎡の通常透析でした。

それぞれのkt/vとBUN除去率は

     kt/v   BUN
自院   2.23   84%
入院先  1.35   68% 

と言う結果でした。
一般的にkt/vは1.2をクリアするようにと言われています。
ただ、少なくても1.6までは数値が大きくなるにつれて生命予後も良くなるとされています。
当院では、kt/vが2.23ですので、一般的な血流200の4時間透析がkt/v1.35であったことに比べて老廃物の除去は十分されていることがわかります。

透析膜の膜面積も大きなものを使っていると言うこともありますが、それも含め当院のしっかり透析と考えて頂けたらと思います。

以前からオンラインHDFは小分子の抜けが悪いと言われていました。
でも、しっかり透析を行うことで、尿素窒素という小分子も十分に除去出来ると言う事が示せたと思います。

これからも当院の透析は、しっかり透析を継続していきます。

2013.02.22
診療
研究
仕事 / 職場
その他(医療関連)

血流量と透析液流量

日本の平均的な血流量は、概ね200 ml/分程度です。
DOPPS研究の結果からわかった諸外国の平均360 ml/分と比較すると、かなり低い値です。

当院では、以前よりしっかり透析の一貫として血流量を上げるようにしています。
最近のデータでは、当院の平均血流量は360ml/分と諸外国のデータと変わらない数値になっています。

それでは、ダイアライザーの中で血液と接する透析液の流量はどのくらいがいいでしょうか。
一般的に血流量と透析液流量のバランスが「1:2」程度がよいとされています。

当院の血液流量からすると透析液流量は700ー800ml/分くらい有ると透析の効率は一番いいのかもしれません。

しかし、現在使用している透析装置では透析液流量が600ml/分までしか上げられません。
ろ過透析用に回す透析液もありますので、血流量と透析液流量のバランスも「1:1」くらいになっています。

ただ、バランスが悪くても、血流量を上げる事には意味があります。これまでの治療成績から、はっきりと透析効率が上がったと実感しています。ですので、可能ならば少しでも血流量は上げた方がいいと考えています。

今年の夏には個室透析センターを増築予定です。
そこで使用する透析装置を現在選定中です。

こちらの透析装置は透析液流量を800ml/分まで上げられるそうです。
他の装置にもメリット・デメリットがありますので、良く見極めて最良の透析装置を選択したいと考えております。

2013.02.20
診療
研究
生活 / くらし

市民公開講座のお知らせ

3月3日の日曜日に福島市のコラッセふくしまで腎臓病の市民公開講座が行われます。

腎臓病について不安や悩みの有る方は無料で参加出来るとの事です。
ふるってご参加ください。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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